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山里 は 冬 ぞ 寂し さま さり ける 人目 も 草 も かれ ぬ と 思 へ ば 句 切れ

  • lindsay454davis35
  • Oct 6, 2022
  • 4 min read

「山里は 冬ぞ寂しさ まさりける 人目も草も かれぬと思へば」の解説 血統的には宇多帝の甥であり醍醐帝の従兄弟にあたる源宗于、官位には恵まれず冬の寂しい歌を詠んでいます。 華やかな寛平・延喜の世をいささか恨めし気に生きた人かもしれません。 即ち源宗于は光孝帝の孫。 光孝帝は皇子を全員臣籍降下させ源氏とした。 是忠親王も源氏となった。 宇多帝も光孝帝の皇子で一旦臣籍降下したが皇族復帰し皇位についたこと15番歌の所でみたとおり。 父は源氏のままであったが叔父(宇多帝)は皇族復帰し天皇になった。 【余談】 百人一首に天皇は8人(1,2,13,15,68,77,99,100) 天皇の子(皇子・皇女)は3人(14融,20元良,89式子内親王) 天皇の孫は4人(12遍昭,16行平,17業平,そして28源宗于) 年令的・世代的には藤原定方・忠平・兼輔と同じくらい。 宇多・醍醐・朱雀朝の時代である。 官位は正四位下・右京大夫とまり(公卿になれず)。 受領階級として地方官を歴任。 そこで官位昇進を宇多院に訴えた逸話が大和物語に出ている。 源宗于 沖つ風ふけゐの浦に立つ浪のなごりにさへやわれはしづまむ 宇多院はこれを見て「何のことやら、、、」ととぼけたらしい。 色んなチャンスに手を変え品を変え訴えるのは当然である。 宗于集(私家集)あり。 寛平歌壇の中堅であった。 伊勢・紀貫之らとも交流あり。 特に貫之とは昵懇。 運・不運は常につきまとう。 それにしても宇多さんって皇位が転がり込んできたのに早々と引退し上皇として30数年も好きに暮らす、、、結構なお人であったようです。 ・「 冬ぞ寂しさまさりける」 春は桜、秋は紅葉で賑わうが冬は人足も途絶え寂しくなってしまう。 百人一首で「寂しさ」は2首 いずれも秋の歌である。 離る・夜離れ(よがれ)、、、男の足が遠のく、通い婚の当時女性にとっては死活問題である。 宗于が自分の不遇を冬の山里に例えた歌と考えるのは考え過ぎか。 因みに冬の山里を詠んだ歌として白洲正子は西行のこちらの歌を絶賛している。 正に「 紅旗征戎は吾が事にあらず」は定家の正直なる願望だったのかもしれない。 上京を促された明石の君が京中までは行き得ず一旦寓居した大堰の山里(嵯峨野) 松風~薄雲 ここで幼い明石の女御との子別れがある。 身をかへてひとりかへれる山里に聞きしに似たる松風ぞ吹く(明石の尼君@松風) 2. 夕霧が柏木未亡人女二の宮(落葉の君)を訪ねた小野の山里 山里のあはれをそふる夕霧にたち出でん空もなき心地して(夕霧@夕霧) 3. 薫・匂宮と宇治の姫君の恋の舞台、宇治の山里 山里のあはれ知らるる声々にとりあつめたるあさぼらけかな(薫@総角) 最後に浮舟が匿われたのも小野の山里である。 宇治十帖は山里の物語と言えるだろう。 28. 山里は冬ぞ寂しさまさりける人目も草もかれぬと思へば まあ!!なんて侘しく寂しげなお歌でしょう!! 作者は源宗于様とやら、余り聞いたことなのないお人ですが心に何かありまして? この歌からは我が故郷の冬の景色が二重移しになります。 色に例えればモノトーンの世界でしょうか? 侘しい孤独が見えてきますが私には何とはなくその孤独にさえ懐かしみが感じられます。 この気持ちは誰にでも経験のあることで理解できるものではないでしょうか。 官位の昇進もさしてなくその孤独と不満が背景にあるのでしょうか? 作者は一体どういう人物でしょうか、百々爺さんの解説から探ってみましょう。 源宗于の父は光孝天皇の皇子是忠親王。 つまり宗于は天皇の孫で宇多帝の甥にあたる。...

山里は冬ぞ寂しさまさりける人目も草もかれぬと思へば 源宗于朝臣 掛詞

関連記事: 語句の意味 ・冬ぞ…「ぞ」は強意の係助詞 ・ける…詠嘆の助動詞「けり」の連体形 係り結びの結び ・まさりける…動詞「まさる」。 意味は(次第に)多くなる 「かれぬ」品詞分解 ・かれぬ…掛詞の箇所 ・「かれ」は、基本形 「離る」(かる) ・動詞「ぬ」は完了の助動詞 ・おもへば…動詞「思ふ」が基本形の已然形。 「ば」は順接確定状景、「思うと」と訳す。 解説 源宗于朝臣の古今集に収録、百人一首28番に選ばれた歌。 「冬の歌とてよめる」の詞書がある。 冬の寂しさを詠うが、「まさりける」として、寂しさの増強を強調、そのあとに、その理由を述べるが、一首のポイントは、人の往来が絶えるのが、山里の冬の寂しさであるというところ。 雪の言質はないが、寒さとあるいは雪などの交通の不便もあって冬は、人との交流が少なくなる。 それもまた、季節の寂しさとして述べているところに特色があると言える。 掛詞の箇所は「かれ」 この歌の掛詞は、「かれ」の部分です。 人が離れるの意味の「離れ」。 読みは「かれ



 
 
 

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