ラッコ 生息 数
- lindsay454davis35
- Oct 5, 2022
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ラッコ @ 動物完全大百科 ここでは、タワー全体が生態系に相当し、タワーの崩壊は生態系の消失を意味します。 当然、生態系機能も失われます。 そして、タワーをつくる各パーツが、生態系を構成する個々の種に該当します。 つまり、パーツの抜き取りは、生態系からの種の喪失を意味するのです。 なお、このジェンガは特別ルールです。 タワーから抜き取られたパーツは、最上段には積み上げません。 ラッコ 生息 数 最初の1パーツを抜き去っただけでタワーが崩れることは、まずないでしょう。 生態系からある1種が失われたとしても、(生態系機能の低下は起こりますが)それにより生態系が直ちに崩壊することは(まず)ないということです。 しかし、さらにパーツを抜き取り続ければ、いずれタワーはバランスを失い崩壊します。 ジェンガのタワーの崩壊のごとく、生態系から種が失われ続ければ、いつか、突如として生態系が崩壊するという考えがリベット説です。 そのピースがカギだったのか!? 生物多様性の喪失が生態系を崩壊させた実際の例も紹介しましょう。 先ほどは、「生態系からある1種が失われたとしても、それにより生態系が直ちに崩壊することは(まず)ない」と説明しましたが、例外があります。 キーストーン種の喪失です。 アーチ状の石橋を想像してください。 生態学者は、生態系にもキーストーンの役割を果たしている種がいて、それがいなくなると、生態系に大きな変化が起きる(最悪の場合、崩壊する)と考えています。 ラッコです。 アラスカから南カリフォルニアまでにかけて、その海岸周辺にはかつて、ケルプ(コンブに似た大型の海草の総称)が骨格をつくる生態系(ケルプ生態系)がひろがっていました。 そこにはラッコが生息していました。 18世紀になると、ヨーロッパの人々や入植者により、北米の西海岸でラッコの乱獲がはじまりました。 当時、ラッコの毛皮が高値で取引されたからです(図3)。 乱獲の結果、19世紀末には、ラッコは絶滅寸前にまで追い込まれました(現在も絶滅危惧種に指定されています)。 図3 ロンドン毛皮市場における20世紀初頭までのラッコの毛皮の取引数。 1880年代後半からの取引数の激減は、野生のラッコの個体数の減少を反映している。 20世紀に入ると、野生のラッコの個体数は2000頭以下となり、絶滅が間近となった。 これを受け、1911年にラッコなどの保護に関する条約が結ばれ、ラッコ猟が停止された。 現在、ラッコの個体数は10万頭以上まで回復したが、依然として絶滅危惧種に指定されたままである。 すると、まったく想像もつかなかったことが起こりはじめました。 ラッコの消失とともに、ケルプ生態系自体が姿を消しはじめたのです。 ケルプ生態系崩壊の理由は単純でした。 ラッコがいなくなった海では、ウニが爆発的に増えました。 ラッコの主食はウニで、ラッコがウニの増加を抑える役割を担っていたのです。 そして、ウニはケルプを食べます。 つまり、ラッコがいなくなったことによりウニが大発生し、ケルプが食い尽くされてしまったのでした。 この歴史から、ラッコはケルプ生態系のキーストーン種だったことがわかります。 この例からもわかるように、やっかいなのは、どの種がキーストーン種なのかわかりづらいところです。 ケルプ生態系の例でも、人類は、ラッコが絶滅寸前まで個体数を減らして初めて、キーストーン種であることに気がつきました。
絶滅危惧種
かわいらしいラッコの知られざる生態 ラッコってどんな生き物? Photo by Azao Mart ラッコは食肉目イタチ科ラッコ属に分類されます。 カワウソが分類上最も近縁ではありますが、イタチの仲間のうち海洋へと進出した唯一の種になります。 2021年現在では、全世界的に見てラッコの生息域は分断・散在していますが、1属1種の「ラッコ」として分類されています。 これは、もともとが同じ生息域として暮らしていたラッコが、生息数減少と同時に住む場所が限られてしまったためです。 将来的には生息域に合わせて複数種が認定されるかもしれませんね。 成獣では大きさは1. 0m~1. 体重は30kg~40kgになります。 これはイタチの仲間の中では最大になるそうです。 海にすむ唯一のイタチ科ということで、暮らしぶりも他の生き物とは似ても似つかないものになっています。 ラッコの食性 photo credit: nipotan via ラッコは基本的に肉食動物です。 泳ぎは特別得意なわけではないので、カニ、ウニや貝を好んで食べます。 もちろん魚を捕まえて食べることもあります。 ラッコは成長すると自分専用のお気に入りの石を持っていて、貝がらや殻を割って器用に中身を食べます。 石や食べきれなか
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